ロクロ風景です。
1 菊揉み(きくもみ)
粘土の準備。粘土の中の空気を追い出すために、この「練る」作業は必ず行います。
練った後が菊の花の様に見えるため「菊揉み」や「菊練り」と呼ばれます。
2 芯出し(しんだし)
粘土の塊を引き上げたり押し下げたりを繰り返します。
粘土の密度を均一にしつつ、ロクロの中心に据える作業です。
3 寸法を確認
「トンボ」と呼ばれる道具を使って深さや口径を測ります。
手に持っているのが「トンボ」で、横軸で口径、縦軸が深さを確認できます。
4 完成
1~2日くらいおいて削ります。
この後、乾燥、素焼きを経ると10~15%ほど収縮します。
(粘土の種類によって収縮率は異なります)
この場合、「トンボ」の寸法が横軸8㎝(口径)、縦軸9.7㎝(深さ)なので(写真3)、
実際の湯呑出来上がりはだいたい口径7㎝、深さ8.5㎝という計算で作っています。