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神保晃子

わたしの器 3


私の目指しているものとは具体的にどういったものなのだろう。

最終的にたどり着きたいものとはどういうものなのか。

常に自分に問いかけ続けていますが、実は今も答えは見つかりません。

ですが、最近なんとなく気付いたことがあります。

私が作りたいと思っているのは絶対的に美しい形と、そしてそこに描くに美しい図。

形は主にろくろで成形します。

なのでろくろが上手くなりたい。

絵付けは「泥彩」と「上絵」で行っています。

泥彩では構図を意識しているので、最高の構図を求めたい。

上絵ではしっかりとした、そして勢いのある筆の運びを行いたい。

「これだ!」という目指したいものが明確に見えていなくとも、

技術的なものを鍛錬していくことで、「わたしのもの」は自ずと目の前に表れてくるのではないか。

絶対的に美しい形を模索しつつ、それを実現できるように技術、体を鍛錬する日々。

わたしの器は、その過程を総合した表現型なのではないかと。

「私」という意識を取り去った感覚で作ったものが、「わたしの器」です。

泥彩鳥文一輪挿し

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