エンニオ・モリコーネの”Romanzo”
- 神保晃子
- 7月23日
- 読了時間: 2分
先日ロクロをしているとふと美しい音楽がラジオから聞こえてきました。
曲名は「Romanzo」、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのアルバム「Novecento-1900」の中の一つです。とても美しい曲だったのでその後ストリーミングサービスを利用してずっと聴いていました。けれどその後単純に「これ欲しい」と思いその曲を購入しました。
そこで思ったのが、どうしてストリーミングサービスでは満足できなかったのだろう、聴くこと自体は同じなのにどうして私はこれをさらにお金を出して買いたいと思ったのだろう、ということでした。
近年はほとんどの人がストリーミングサービスを利用して映画、音楽、読書を楽しんでいます。私もその一人で、とても便利で重宝しています。けれどもやっぱり時には、「これは買って自分のものにしなければ」との思いがわいくることがあります。
実際に所有している本や音楽、何でもいいんですが、そういうものってその人のアイデンティティだと思っています。作品に共感することで自分に代わって何かを語ってくれたり。
私は本や音楽を買うとき、何かそこに願いや意味を込めることがあります。それは多分、買うことでそのその本が、音楽が、自分の一部になるような感覚があるからだと思います。私が”Romanzo”にどんな願いを持ったのか実は正直はっきりとわかりません。ただ、蔵の中で一人でロクロをしていて、流れてきたこの曲がとても美しく、その旋律がなんとなく自分を肯定してくれているような感じがしたことを覚えています。
とても美しい曲なのでぜひ聴いてみてください。
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